勧進帳 [その他]
今日は、全国子供歌舞伎フェスティバルという催しに行って来ました。その催しに教え子が出るので、応援に行ったのです。
歌舞伎。初めて見ました。見て思ったのは、歌舞伎って江戸時代の大衆娯楽だったんだろうなってこと。歌あり、踊りありの演劇。今で言うミュージカルみたいなものだったのでしょう。
演目は「勧進帳」。源頼朝の怒りを買った源義経一行が、北陸を通って奥州へ逃げる際、加賀国の、安宅の関(石川県小松市)での物語。『勧進帳』は歴代の看板役者が生涯に一度は演じる歌舞伎の代表作のひとつでもあります。
今回の勧進帳は、オーディションで選ばれた小中学生の子供達による歌舞伎です。わずか5ヶ月の練習で本番を迎えます。
本格的なホールでの公演でした。国会議員や偉い人たちがたくさん来ていました。テレビでも全国中継されます。そんな大勢の人たちに見られる中、堂堂と演じる彼女の姿を見ると、なんだか体が熱くなりました。舞台では、彼女の姿ばかり追っていました。
いろんな苦労がありました。その大変さは伝え聞いていました。それらを乗り越えての今日の舞台。すっかり歌舞伎役者になりきっている彼女。一瞬一瞬がんばっている。本当によくがんばっている。そう思いながらみていました。
舞台の幕が降りる頃、涙が出ていました。とうとうやり遂げました。きっと彼女にとって大きな宝物になったことでしょう。がんばる彼女に勇気をもらいました。苦難を乗り越え、大きな舞台をやり遂げた彼女。すごいです。
勧進帳は、僕の故郷が舞台。本格的な歌舞伎役者により延々と続けられてきた素晴らしい物語が、教え子によって、ここ故郷で上演されました。
一人の女の子の大きな成長を見せてくれた物語でもありました。その他の子供達にも、一人ひとり、それぞれのドラマがあり、成長の物語があったことでしょう。
僕も、がんばろう。そんな氣にさせてくれました。
本当に、ありがとう。
by NO NAME (2009-09-23 06:05)