「教師のチカラ」久々に読み込んだ教育誌! [鉄人]
久々に読みこんでしまいました。今回創刊された「教師のチカラ」という教育誌です。
執筆陣を見ると、僕の知っている方々がたくさんいます。いずれもすごい方ばかり。気に入ったところを折り曲げながら読んでいきましたが、たくさんの箇所が折れ曲がりました。その中でいくつか、書き出して見ます。
ある日、「遊び時間の元気が一番。これでいいか」と思い、叱るのをやめてみた。一緒に遊んでほめる事を始めた。すると目に見えて変わってきた。(中略)まず受け入れること、存在の受容が基本だ。
「居場所、こだわり、ここ一番」上越教育大学准教授 橋本定男
これは、まさに今年僕がつかんだことです。体でつかんだことだからこそ、ググッと来た文章でした。
ひとりひとりが「真面目」な子らでありたい。集団の質を高めるには、ここの成員が誠実であることが肝要だ。真面目さが嘲られ、笑われ、茶化されるようだとクラスは危い。
植草学園大学発達教育学部教授 野口芳宏
これも大切なことです。正統派が評価されるクラス。真面目さが評価されること。しかし今の世の中(特にテレビ番組やドラマ)の動きと逆のことなので、教師は腹をくくって挑まなければならないことだと思います。
全員の名前を一日に10回呼ぶことをノルマとする。名前+言葉かけ、名前+言葉かけこれの繰り返し。特に一学期は授業で子どもと仲良くなる。教材という共通のもので子どもと対話する。
俵原正仁
合唱指導でも大切な事です。全体指導だけでなく。個の指導。これをすれば、一人一人とのパイプが作りやすくなります。一人一人マル付けをするときなんかにできそうです。
また同じく俵原先生の「Bzoneの子を教師は常に意識してください」は意識していきたい部分です。
Bzoneの子とは「問題行動を起こして叱られることもないけれど、ほめられることもないような子どもたち」です。特に問題を起こすわけでもないので、たしかに一番教師が手をかけてない子供達の集団です。しかし大多数の子供達が実はBzoneなんですね。
あ~書き出したらきりがありません。ここには書きませんでしたが、Sさん、Fさん、そしてMさんの記事も面白かったなあ。とにかくおもしろい雑誌が久々に誕生しました。これからが楽しみです。
冒頭の橋本氏の指摘は一番耳に痛いですね。学校の先生にしても子の親にしても、良かれと思ってついつい余計な手出し口出しをしてしまう。黙ってじっと見るというのがものすげー勇気がいるんですよ。
でも概して(放任はダメだけど)、ちょっとガマンして見守ってみた方が子どもにはプラスですよね。
by shira (2010-03-27 22:11)
shiraさん、コメントありがとうございます。
「でも概して(放任はダメだけど)、ちょっとガマンして見守ってみた方が子どもにはプラスですよね。」
これ、今年低学年を担任して、身をもって感じたことです。
みんな根っこはよい子なんですね。その良い子の部分を信じてあげれば、
よくなっていってくれました。
きっとそれは、自分の表情や行動に現れてくるんでしょうね。
とても勉強になった一年でした。
by ムッシュ (2010-03-28 21:12)