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「第77回NHK全国学校音楽コンクール」の課題曲講習会 [合唱]

 今日は、合唱団の子供達6人を連れて、大阪まで行って来ました。「第77回NHK全国学校音楽コンクール」の課題曲講習会に参加するためです。

  朝、6時30分発サンダーバードに乗って行きました。朝早いのに、保護者の皆さんが駅まで送ってくれました。本当に感謝です。

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  会場の大阪音楽大学、ザ・カレッジ・オペラハウスは、とても素敵な建物です。入る前からワクワクしました。

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 指導者は、大西裕子先生と言って、Nコンでも全国一に導いたことのあるすごい方です。そして、本当に勉強になりました。
 いろんな学校から来た子供達で混声合唱団を作り、その子たちがモデルです。その子たちの指導を通して、今年の課題曲「いのちのいっちょうめ」の指導のポイントを教えてくださいました。

 今年の課題曲は、いろんな場面をいかにサッと切り替えるか。そこが大きなポイントみたいです。
 たくさんのことを学んだのですが、すべて書くと、きりがありません。そこで、今の僕にとってなるほど~と思ったことをピックアップしてみたいと思います。

曲の中で発声練習をする
 発声練習がいくらすばらしくても歌で生かされなければ意味がありません。発声練習をするなら、歌の中で、あるいは歌との関連を考えながら行うようにしたらよいとのこと。言われれば、その通りです。

伸ばす音、自分の声を追いかける
 大西先生のおっしゃっていたおまじないの言葉です。伸ばす音の時にこの言葉を意識すると、声が伸びるのです。

練習するとき、あきらめない
 自分の目指す音を作るまで妥協しない。あきらめない。繰り返し指導することが大切。美しい歌声を作るには、そしてコンクールで勝ち抜くには大切な要素です。

イメージが大切
 言葉のイメージを具体的にリアルに細やかに描くことで、歌声はどんどん変わっていきました。これは、詩の音読指導にも通じる部分です。方向や遠近、色など。

伸ばすことで音の狂いがわかる
 さーっと歌い流してしまうところでも、あやしい音を伸ばしてみることで、音の狂いを発見できます。

音読を取り入れる
 音読をする事で、言葉を意識し、へんな所に力を入れた歌い方を防ぐことができます。そういえば、ソアーベ合唱団の坪口先生は、「日本語を大切にして、オシャレに歌うことが大切」っておっしゃっていました。なんとなくその意味がわかってきつつあります。へんな所で力を入れて歌うと、方言で歌っているみたいになり、田舎くさい歌い方になってしまいます。(田舎が悪いって意味ではありませんよ。)

重心を下げる
 高い音を出す場合、重心を下げ、気合を入れて歌う指導をされていました。合唱ではここぞというとき、下半身の使い方が大切です。

 こうやって書き出すときりがありません。とにかく1時間30分という短い間に、たくさんの技を見せてくださいました。そして、何よりも大西先生のパワー、学ぶところが多かったです。妥協のない繰り返し。それも明るく飽きさせないように。

 次のような言葉が強く心に残っています。
「どこか研ぎ澄まされた所がないと…そこに磨きをかける。」

 そこが僕に足りない部分です。

 最後、会場に来ている子供達が全員舞台に上がって、課題曲を歌うことになりました。うちの学校の子ども達も舞台にあがって、歌いました。わが事のようにうれしい光景でした。こんなすばらしい会場で歌えたのですから。

 帰ってきた子供達に感想を聞いてみると、一人の子が「背中がゾクっとした」って言ってました。そう、学校では味わえないそんな感覚です。そんな感覚を味わって欲しかったのです。

 良いものを見聞きし、体験することで、人は大きく変われます。そんな体験の後押しをしてくださった保護者の皆さんには、感謝です。

 僕も大きな刺激を受けました。意識が変わりました。良い一日でした。


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