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教室は小さな社会。勉強になります! [学級]

『もし君にできるのならば、(悪いことをした人間を)改心させよ。もしできないならば、かかる場合のためにこそ寛大というものが君に与えられているのだ、ということを思い起せ』マルクス・アウレリウス

 今日のお楽しみ会。全体的には楽しい雰囲気でした。でも、中には雰囲気をこわす子もいます。同じ事をしながら、腹を立ててしまうのです。
 僕は、だまって見ていました。

『人と人とのあいだに起こる問題のほとんどは、誰しもがまず他人を変えようとするところから発生するのです』 ロバート・コンクリン

 今回の場合、今呼び出して、話をしても、ますます問題が大きくなり、全体の雰囲気が壊れていくって予想したからです。

 最近、身につけたのが、この方法
 うまくかわすという方法。
 ゴーーッとやってきたダンプでも、ちょっと身をかわすことで、安全です。
 柔道でも受身をしっかりとすれば、ダメージは少ない。

 全部が全部、そういう対処はとりませんが、そんな方法も有効な場合があります。落ち着いた頃に話をすれば、うまくおさまることが多いです。

 いろんな問題が起きますが、個人を、クラス全体をプラスの方に持っていくこと。これは教師にとって必要なことだと思います。

 最近は、「人は自分が望むようには変わらない」と思ったほうがいいと思っています。多分、人はいろんな経験をし、自分で学んでいくのだと思います。

 もちろん教えることは大切です。しかし、その場で入っていくことを望むのではなく長い目で見ること。そのことが心にゆとりを生みます。

『愛とは相手に変わることを要求せず、相手をありのままに受け入れることだ』ディエゴ・ファブリ

 なかなかそんな風にはいきませんが、そういう姿勢でいきたいと思っています。

 いろんな子がいます。でもありのままに一度受け入れていくことが、大切なような気がします。そうすると、次の対処法が見えてきます。

 同じ土俵でイライラしていくのでなく、自分の心はお日様のようにぽかぽかとしていたい。それが、自分へのゆとりも生み、全体をも温かくするのです。

 今日の一日。最後にはみんな笑顔でおわりました。

 教室は小さな社会。いろんな個性の子がいます。いろんなものを抱えた子供達がいます。そして、いろんなことがあります。それに対して、どう行動していくか、常に選択が迫られます。予想し、実践し、結果が見えます。

  どんな方法が一番いいのかは、わかりません。人はそれぞれ違うからです。常に迷います。でもその迷いと決断の結果の中から学びが生じ、成長が促されていくものだと思います。

 自分自身も勉強になります。教室は子供達だけでなく、自分自身の学びの場でもあります。常に学びの姿勢を忘れずにいきたいです。


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教室ではちょっとした国語辞典ブーム [学級]

 今、教室ではちょっとした国語辞典ブームです。休み時間何人かであつまっては、いろんな言葉を調べ、線を引いたり、フセンを貼ったりしています。国語辞典で遊んでいるのです。

 きっかけは、国語の授業の速攻辞書引きです。

 今、「ごんぎつね」を勉強しています。本格的な文学教材です。「辺り」とか「ぬかるみ」とか、けっこう難しい言葉が出てきます。その言葉を国語辞典で素早く探すというゲーム!?をやっているのです。

 やりかたはこうです。

みんなで音読をします。難しい言葉が出てくると・・・
「よう~~い始め!」とタイマーを片手に僕。
1分制限です。
子供達は国語辞典で言葉を捜し始めます。
見つけたら立ちます。
言葉の意味を音読します。
その後座り、その言葉に線を引く。

あとで調べた子に、意味を発表してもらいます。

こんなふうに音読しては、辞書引き、音読しては辞書引きの繰り返し。
ただそれだけです。

でもそれだけなのに、けっこうみんな喜んでやっています。

「辞典というのは、汚れれば汚れるほど、かっこいいんだよ。勉強したって証拠だからね。」

 そんなことを言いながら授業を続けていたら、最近、国語辞典ブームになったというわけです。

 なにやら変な言葉をみつけては、ニヤニヤしている男の子もいます。
「国語の時間がおもしろかったです。」って一日感想で書く子も少なくありません。

 もうじき5年生。気軽に国語辞典を使って調べられる子になってほしい。
 最後の単元はそんなめあてでやったこの方法。
 ヒットしています。


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楽しさを求めよう。人生は一度しかないのだ [学級]

「楽しさを求めよう。人生は一度しかないのだ」-- ホラーティウス・フラックス(ローマの詩人)

 なんのために生きているのでしょう。それは、人生を楽しむため。幸せになるため。せっかく生きてるんだもん。人生を楽しまなくっちゃ。
 これが、僕の揺るがせない大原則です。

 しかし、時々この大原則をわすれてしまうような時があります。
 
 子供を伸ばすこと。
 できるようにすること。
 指示をしっかり聞けるようにすること。
 静かに集中させること。

 これらは、いずれも学級経営上で大切なことです。しかし、それらは、人生を楽しむため、幸せになるための手段であるはずです。木で言うと枝葉にあたります。知らない間にこの枝葉が第一になっていないでしょうか。

 今日の理科の実験。雪に塩を入れ、どこまで温度が下がるか実験しました。
ワイワイキャーキャー!!
塩をどんどんどん入れます。
大騒ぎでした。
ハチャメチャでした。
それでもみんな笑顔いっぱいでした。

 あとわずかで、子供達ともお別れです。
 大切なもの。大原則を忘れずに、日々を送っていきたいものです。
 人生は一度しかありません。
 この子達と過ごせるのも、あと15日です。

 二度とないかけがえのない人生。
 縁あって出逢った子供達と
 楽しんで、笑顔で過ごしていきましょう。


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子供はぼくの先生です [学級]

 今日は、2限目の算数。楽しくやろうと調子に乗りすぎて、僕がやりすぎ。冗談のやりすぎ。
  ある子が腹を立ててしまいました。冗談につきあえない敏感なお子さんもいるのです。

 さて、うって変わって、図工の時間。彫刻刀を使います。この時間は静かな真剣モード。そして困った子を、静かにサポートしました。
 腹を立てたお子さん、とても素直に楽しそうに取り組んでいます。

 今日は「鏡の法則」というものを実感しました。子供というのは、教師の対応次第でかわるのです。やはり根っ子に相手を尊重する気持ちが必要だということを感じました。

 2限目には、愛があっただろうか?
 
『あなたが他人に対して尊敬と思いやり、そして温かい心を抱いていれば、それは気温や空気の香りのようにまざまざと相手に伝わります。そしてあなたの人間関係は肯定的なものとなります』R・コンクリン

 腹を立ててくれたあの子は、僕の先生です。

PS.版画の時間は、二分の一成人式とリンクし、夢を抱く今の自分を彫っています。一人一人がやがて大人になっていきます。さまざまな未来を秘めた10歳の自分ができあがりそうです。

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子供達によい印象を与える八つのポイント [学級]

「お客様によい印象を与える八つのポイント」
一、挨拶の回数
二、笑顔の回数
三、返事をする回数
四、キビキビ行動する回数
五、相手の目を見てうなずく回数 
六、声の大きさ、明るさ
七、相手を誉める回数
八、料理の評価を伺う回数(いかがでしょうか、いかがだったでしょうか?)
 この回数が多ければ多いほど、お客様は「すしざんまいは感じのいい店だったな」と好印象を抱いて帰られると思っています。(木村清「すしざんまい」創業者)

 これ、教師に置き換えると、子供達とうまくいくヒントが隠されていると思います。

「子供達によい印象を与える八つのポイント」
一、挨拶の回数・・・子供と会ったら、まず自分から明るく挨拶。(これはやってるぞ)。
二、笑顔の回数・・・笑顔で接しよう。(これも意識してます。)
三、返事をする回数・・・「先生」って呼ばれたら、明るく返事。(これは努力事項)
四、キビキビ行動する回数・・・まず自分がキビキビと動こう。(これもまあまあ)
五、相手の目を見てうなずく回数・・・目を見てあげたい。(努力事項)
六、声の大きさ、明るさ・・・これは大きなポイントです。(これは、やってます)
七、相手を誉める回数・・・大切なことです。(意識してます。)
八、授業の評価を伺う回数・・・今の授業、おもしろかった?わかった?(最近やってないなあ)
 この回数が多ければ多いほど、子供達は「あの先生は感じのいい先生だったな」と好印象を抱いて帰られると思っています。

 全部は無理でも、意識していきたい八つのポイントです。


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