今の僕の発声指導 [合唱]
歌の発声法、いろんな発声法があります。
去年からきれいな発声はやめています。
きれいな発声は、音が届いてこないからです。
今指導している4,5年生は、とにかく地声でもいいから、声を出すことを要求しています。
いろんな考え方があるでしょうが、歌というのは、声を出してナンボの世界だと思います。
特に今の時期は、声を出させています。
ただし一つだけ条件をつけています。それは・・・
のどの奥をあけること。
あとは自由にさせています。
この感覚をつかむのは難しいので、ま逆の歌い方をまずさせています。
保育所の子どもになって歌って。
子どもたち、見事に保育所の子供達の歌い方をやってくれます。それは、地声のギンギン元気な声。でも乱暴な声です。
じゃあ、声はそのままでいいから、中学生になってのどの奥を開けて歌ってごらん。
そういうと汚くはなく、前に飛んでくる声になります。
でも、子供らしい声じゃないので、今の学年+1年生になって歌ってご覧。と言います。
4年生だったら、5年生に。
5年生だったら、6年生になったつもりで。
今は声づくりの段階です。
ここ数年合唱指導をしてきて、早期に声を作るより、まず声を出すこと。それが何よりも大切なことだと感じています。多少音は外れても、まず自分自身を出して、声を出すこと。
それを今は要求しています。
発声については、どんな指導法がいいのか、本当にわかりません。でも、今の僕は、このような形での指導に落ち着いています。
子どもの持つ本来の生気に満ちた声を生かした歌声になればいいなあと思っています。
うちの学校の歌声。だんだん変わってきています。