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出会いによって、人は変わる!その2 [合唱]

 ソアーベ児童合唱団の坪口先生との出会の直後、また僕はすごい人と出会いました。

 NHK全国学校音楽コンクール全国コンクール出場校のすごい先生との出会いです。
 この先生も、僕の方から電話をしました。「ぜひ練習を見せてください。」とお願いしました。その先生は僕の無理なお願いを聞いてくださいました。
 
 練習を見学して、身体が震えました。すばらしい歌声に体が熱くなりました。涙が出そうになりました。コンクールの課題曲と自由曲を聞かせていただきました。課題曲は何度も何度も聞いているはずなのに,そこで聞いた歌は、いきいきとして、まったく別の曲のように思えました。
 練習にけな気について来ている子供達。子供達の一生懸命の表現。
 ソアーベ児童合唱団とはまったく方向性が違います。しかし、共通していたものがいくつもありました。それは、指導される先生から感じるパワーです。情熱を持って生き生きと取り組む姿は同じでした。また、心が震え、感動したのも同じです。

 その先生には、合唱のいろんな練習法や技術を教えていただきました。
素人同然の僕の質問に真摯に答えてくださいました。その先生には、合唱指導には様々な方法があること。そして積極的な学びの姿勢。さらに歌に対するこだわりを学ばせていただきました。僕にとっては大恩人です。

 今もお付き合いさせていただいています。本当にありがたいです。今は同士のようにお話ししてくださいます。心からうれしいです。


 さて、翌年。2008年4月。僕にとってまた大きな出会いが待っていました。
現任校への校長先生の赴任です。かつてご指導を受けた音楽専門の校長先生と、また同じ学校になったのです。本当に、深い運命を感じました。

 校長先生が来たおかげで、合唱団がスムーズに設立されました。
 校長先生は毎朝の練習と土曜練習には毎回付き合ってくださいます。
 また、様々なイベントではピアニストをやってくださいます。
 指導は僕に任せてくださっています。僕は好きにやっています。しかし、ポイントポイントで、こうしたら良いというアドバイスを下さいます。
 本当に人間的にも大きな方です。僕が合唱団を運営できるのも、校長先生のおかげです。更に合唱団の歌声をレベルアップしてくださるのも校長先生です。たくさんの勉強を日々させていただいています。本当に校長先生は僕にとって大恩人です。

 その翌年。2009年。またまたすごい出会いがありました。合唱団を何度も日本一にした丸山久代先生との出会いです。これは完全に僕の一方的なおっかけです。
 最初は広島で行われたドミソの会という講習会でした。

 初めて見る丸山先生。ステキな講演でした。
 そこで、運命の出来事が!!講演の最後に、丸山先生が僕を指名されました。そして、ステージで先生と一緒に「あわてんぼうのサンタクロース」歌って躍らせていただいたのです。これがあとにつながっていきます。

 丸山先生の合唱団の見学をしたいと強く願っていました。
手紙にて、「広島で、一緒に躍らせていただいた者です。」と書いたところ、覚えてくださっていたのです。そこからとんとん拍子で実現してしまいました。

 丸山先生のご指導は、スピードと的確なアドバイス。そして様々な工夫がされ、まるでミュージカルを見ているようでした。子供達は生き生きとしていました。ここでも涙が出そうになりました。
 
 丸山先生からの学びもたくさんありますが、最大の学びは、「人間的にも磨いていかないといけない」ということです。

 丸山先生、本当にすばらしい方でした。
 無理を言ってお願いし訪問したのにも関らず、とてもていねいに対応してくださいました。一番すごいと思ったのは、最後に玄関まで出て見送ってくださったことです。僕が見えなくなるまで見送ってくださいました。そのとき、本当にすごいなあと思いました。
 こういうさりげないところに人間というものが出ます。まさに自分という人間を磨いていく必要を感じました。そういう人間性を感じるから、子供達もこの指導者についていこうっていう気になるんだろうなあって思いました。

 逆に言うと、合唱を通して、「人間として成長ができるんだ」ということも思いました。そう考えると、合唱って、なんて奥深いものなんでしょう。

 その後、様々な一流の合唱指導者の講習会を受けました。

高嶋昌二先生
武田雅博先生
前田美子先生
塚田真夫先生

 いずれも全国レベルの先生方ばかりです。

 その先生方に共通していえることがありました。それはみな更に勉強され、努力されているってこと。
 みな謙虚で偉ぶるところもなく、そして人間的にすばらしい方々でした。

 そういう方々との出会いがあったから、僕はますます合唱をやろうって言う気になっていきました。更に勉強したいって気になりました。

 人は出会いによって変わります。
 熱き人たちとの出会い。その出会いが僕の心を震わせ、さらに成長していきたいという思いにさせました。

 人との出会いは、人間を成長させてくれます。これは間違いなく言えます。
 熱き情熱を持って生きている人たちとの出会い。そんな人たちに僕は育ててもらいました。

 そして、これからも出会いがあるでしょう。
 たくさんの出会いを楽しみにしています。

 どんどん成長していきます。

 最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。


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出会いによって、人は変わる!その1 [合唱]

 出会いによって、人は変わります。
 今の僕があるのは、様々な人との出会いのおかげです。

 今日は、ぼくが合唱指導に夢中になってしまった出会いについて書いてみたいと思います。
 
 最初は、東京の杉渕鉄良先生の学級の歌声への憧れから始まりました。2005年5月に訪問しました。一日杉渕学級にお邪魔しました。6年生の子供達が大きな口を開け、美しい声で一生懸命歌っていました。信じられない光景でした。その姿に感動し、涙しました。自分のクラスでも、そんな歌声になったらと強い憧れを持ちました。

 自分のクラスでも、インディアンの発声を毎日してみました。すると、僕のクラスの歌声も少しずつきれいになっていくではありませんか。うれしかったです。「僕のクラスでもできた」っていう喜びがありました。初めてハモッた時の喜びっていったら・・・。ハモれたって、心底うれしかったです。毎日が喜びの連続でした。

 翌年、新しい校長先生が転任してこられました。音楽の専門の先生です。この校長先生との出会いも僕の合唱人生を加速させました。
 合唱のイロハを学びました。本格的でした。
 校長先生は、ヨーロッパ式の頭声の歌声を好んでいられました。それに対し、僕は、口を大きくあけ、体全体を使って歌うのが好きでした。その違いはありましたが、ものすごく勉強になった一年でした。

 2007年、僕は新しい学校に転任しました。3年生を担任しました。
僕の合唱に対する思いはますます熱くなっていました。
合唱を学級作りの中心にすえていました。

「クラス全員で、NHK全国学校音楽コンクールに挑戦しよう!!」という話になりました。
懇談会の際、お母さんがたから、「それは無理!」って話しが出ました。
今から考えると、なんと無謀なことをしたんだと思いますが、この時の情熱はすごかったです。情熱で、なんと実現してしまいました。あの憧れのNHK全国学校音楽コンクールに3年生だけで出場してしまったのです。

 結果は奨励賞でしたが、それでも3年生のクラスの子供達が他の合唱団に混じって歌う姿は、大きな感動を生みました。

 こう考えると、Nコンとの出会いも、合唱熱を加速させるきっかけとなりました。


 コンクールの後、思ったのは、もっと合唱に対する指導法や技術を知りたい!!ということでした。
 一番大切なのは気持ち!!技術と言えば、インディアンの発声と「口指三本あける」ってことだけ。勢いだけで歌っていましたから。

 そんな時、本屋さんである本と出あいました。
叱らずにひとを育てる合唱指導、作者は坪口純朗さん、福井ソアーベ児童合唱団とあります。

叱らずにひとを育てる合唱指導―福井ソアーベ児童合唱団の子どもたち 続報

叱らずにひとを育てる合唱指導―福井ソアーベ児童合唱団の子どもたち 続報

  • 作者: 坪口 純朗
  • 出版社/メーカー: 音楽之友社
  • 発売日: 2001/10/01
  • メディア: 単行本

 読んでみると、衝撃でした。
海外で何度もコンサートを公演したり、
ウィーン世界青少年音楽祭にて大会初の特別大賞を受賞したり・・・
しかし、とても自由な雰囲気。
いつでも誰でも入団ができ、テストは行わない。
遅刻・早退・欠席は自由
叱らない指導

 「こんなおもしろい合唱団があるのか。」って思いました。最後の方には、作者の電話番号まで載っています。

思い切って電話してみました。
「見学したいのですが・・・」
すると、快くOKの返事を頂きました。

 実際に見学してみると、それが本当に本に書いてあるとおりの世界。とても自由な雰囲気で、居心地がいいのです。まるで温泉につかっているような気分でした。
 坪口先生ご夫妻も、会って、緊張するような感じの方ではなく、なんだか故郷に帰ったような温かい気分にさせてくださる方でした。
 その出会い以来、坪口先生の所へは何度も通いました。
 その出会いは僕の合唱のベースを作ってくれました。

合唱は楽しむものである。
人生は楽しむものである。

 今度もお会いする予定です。僕のようなものとずっとお付き合いしていただき、心からありがたいと思っています。坪口先生との出会いも大きなものでした。

 これからまた、いろんな人との出会いが待っています。
人生っておもしろいです。

つづく


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信頼すること [名言]

その人のよさを十分に発揮して働いてもらうために大切なことはいろいろあろうが、一つにはその人を信頼することが非常に大切ではないかと思う。人はやはり信頼されているとなれば、働きやすい。【松下幸之助/パナソニック創業者】

 これは、実感するところです。信頼されてるなあと思えば、一生懸命働いてしまうもんです。今のぼくがそうかもしれません。
 逆に、疑われてるなあと思うと、やる気が失せてしまうものです。僕にもかつてそういう時代がありました。何やっても、どうせ・・・という気分になるものです。
 
 これは、子供達との関係でもいえることなのかもしれません。

「この子は、いい子だ」って心から思うと、そういうふうな姿を子供達は見せてくれます。少なくとも僕の目の前では、一生懸命やってくれます。
 合唱団にそういう子がいます。クラスでは問題ありと聞きますが、合唱団では、とってもステキな子です。すばらしい表現で歌い、一生懸命です。どんどん働いてもくれます。僕自身も本当にいい子だと思っています。

 人にはいろんな姿がありますが、みんないい部分を持っていると思います。ただどの自分を出すのか。

 信頼されると、信頼されているように行動してくれます。逆に問題児だと思うと、本当に問題児になってしまいます。まさに鏡の法則です。

 子供達を信頼し、温かく見ることのできる自分に成長することが、良い教師となり、幸せな生き方ができる人になれる方法だと今は思っています。
 そのためには、まず自分自身を信頼し、温かく見ていくことなのかもしれません。
 
 今日も、よくがんばりました。自分!!


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一日安全に過ごし、無事に帰す [学級]

 今日は連休明け。
 朝学校に行ってビックリ!!
 なんと特学の他の2人の先生がお休みという連絡。
 ということは、3クラス、計10人の子供達を見ることになったのです。
 普通学級だったらなんともない話ですが、
 この10人は様々なお子さんがいます。どうしようかと思いました。

 でも、なんとかなるだろうと自分に言い聞かせ、一日を過ごしました。

 ラッキーなのは、支援員の3名の方を、うちにまわしてくださったということ。
 本当にありがたいです。

 目標は、一日安全に過ごし、無事に帰すこと

 時間割を大幅に入れ替え、一時間一時間と過ごしました。

 一時間終わるごとに、安堵します。
 支援員の方々、3人で相談しては、どの子につくか、考えてくださり、面倒をみてくれました。

機嫌が悪くなると大声を出す子がいます。教室から飛び出す子もいます。自分を叩き出す子もいます。そんな子供達を見てくださいます。

 山場の給食指導には、保護者のお母さんが来てくださいました。
 心配して来て下さったのです。

 一口一口スプーンで食べさせなければならないお子さんが二名います。本当に助かりました。

 そして、ラストの一時間は、みんなを一つの教室に集め、ビデオを見て過ごしました。みんな教室にいてくれます。いいぞ。

 最後に「さようなら」って言って、返したときには、フルマラソンを走り終えた気分になりました。 長い一日でした。でも、たくさんの方々に助けてもらって、過ごすことができました。

 一日安全に過ごし、無事に帰す。

 当たり前のことですが、最も大切なことです。命を預かっているのです。この大切なことをすることの大変さを経験できた一日でした。また、命を預かっているということを認識できた一日でした。僕にとって貴重な経験になりそうです。
 まずは命を守ること。その上で、すべてが成り立つのです。

 いろんな人の助けで一日を終えました。ただただ感謝です。


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僕の指揮練習法 [合唱]

 合唱を始めて、様々な広がりを見せています。
それは、人との出会いであったり、合唱を通して、趣味が広がったり。
合唱を核にして、僕の人生は大きな広がりを見せています。

 一つのことを極めようと思えば思うほど、その世界はどんどん広がっていきます。そして、克服することも増えていきます。その一つに指揮があります。

 指揮、苦手です。本を読んでも専門用語や難しい図が山ほど出てきてわけがわかりません。
 合唱指導だけでも奥が深いのに、指揮法、これまた奥が深いです。

 しかし、その指揮法に大きなヒントを下さった方がいます。
ソアーベ児童合唱団の坪口純朗先生です。

 坪口先生から学んだ指揮法をまとめると以下のようになります。

●指揮者はハイカラに
 美しい仕草で見せることが大切だそうです。たとえば手品師が手品を見せるときのように。

●そのための具体的な動き
・お尻の穴をしめ、背筋を伸ばした姿勢…モデルをイメージする。
・体のねじりを入れる。(高音・低音に指示ができる。)
・2本ある手を上手に使う。
・日頃言っていることを、手を使ってやる。(手首を上手に使う)

詳しくは、坪口先生から伺った指揮法のページをご覧下さい。

 指揮は、子ども達の歌声を美しく盛り付けるための役割であって、じゃまをするものではない。その姿は力むことなく美しくハイカラに、そして子供達にわかりやすくかっこよく行うこと。これがポイントです。
 更に、校長先生からアインザッツということも教わりました。フレーズの出だしを少し早めに指示するといいそうです。

 あとは練習あるのみ。
僕の指揮練習法を書いてみます。

 下の写真は僕の部屋です。

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二つの練習法をします。

●基本練習
 箱根合唱セミナーで、塚田真夫先生の指揮講座を勉強しました。塚田先生、指揮法をとてもわかりやすく説明してくださいました。その時の講座をビデオにとってあります。その時の講座は、叩きや二拍子、三拍子などの基本的な指揮法の練習でした。
 その映像を見ながら、基礎練習をします。
 左に鏡があります。映像と鏡を見比べ、自分の指揮をチェックしながら練習します。
ポイント…ハイカラに、かっこよく。

●曲の指揮練習
 パソコンには、NHK全国学校音楽コンクールの映像が流れています。
それと楽譜を見ながら、指揮練習をします。

 ポイントは、指導したことを手を使ってやる。
 少し早めに指示をだす。
 ハイカラに。

 Nコンの自由曲レベルになると、わけがわかりません。でも最近発見したことがあります。同じ曲でも、先生方によって指揮のやり方が違うってことです。
 逆にいうと、このレベルの曲になると、曲作りの過程で指導者は指揮をけっこう自由に作っているってことなのかもしれません。

 今の僕は、最低限子供たちの歌のじゃまにならない指揮をと考えています。さらにかっこよく手品師のようにできれば言うことはありません。欲を言えば、歌の出だしや表現を先手先手と手で指示出来れば、最高です。

 まったく素人の僕。でも、少しずつ少しずつ形になってきています。

 継続は力なり。

 目指せ!手品師のようにかっこいい指揮。
 「あの指揮、かっこいい~~」って言われる指揮を作っていきます。


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