迷っている間が花 [幸せに生きる]
どんな人にもいいところ、美しいところがあります。
その人のいいところ、美しいところをじっと見る。
そうすると世の中が美しく和やかになります
山本富士子(女優)
最近、自分の意識からぬけかけている所です。
わかっているはずなのに、ついつい見てしまう。人の欠点。
しかし、いいところ、美しいところを見ているほうが、幸せに決まっています。
上のような名言を通して、心についた垢を洗い流しましょう。
ところで、わかっちゃいるけど、ついつい迷いの迷路に入ってしまいます。
この年になれば、迷いなんてなくなるんだろうなあと昔は思っていましたが、今だに、いろんなことで迷ってしまいます。
しかし、考えると、この迷っている間が花なのかもしれません。
俺は、迷いなんてない!!確固たる信念があるんだ!!と言っている方が、こわいかもしれません。なぜなら、それでその人の思考は固まってしまっているからです。
そう考えると、今だにふらふら迷っている自分が愛おしく思えます。
いつまでも迷い、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりしながら、心のゆれを感じられる自分でありたいと思っています。
あいさつ、されどあいさつ [合唱]
今まで合唱団では、僕自身テンションを高め、明るいあいさつに心がけていました
とにかく大きな声で、笑顔で、先にあいさつするのです。
そのことで、僕の様子を見た団員たちが真似をしてくれないかなという期待がありました。
しかし、これは期待であって、強く要求したことはありませんでした。僕の背中を見て欲しいなあと思っていたのです。
しかし、最近は、黙って音楽室に入ってくる子。あいさつをしても、小さく返事を返す子。あるいは目をそむけて嫌そうに見える子もいます。
そこで、今日は、団員たちに今のあいさつの状態について、これでいいのか。そしてこれからどうしたいのか、話し合ってもらいました。
グループごとに話し合ってもらったところ、どのグループも、今の状態はよくないと言いました。そして、今度から、自分から積極的に明るいあいさつをしていきたいと言います。
一方で僕には、こんな思いがあります。
合唱団の子ども達は朝早く起きて、みんなより先に学校に来ています。それだけでも、大変なのに、あいさつまで強く要求するのは、申し訳ないなあという思いです。。
でも、もう一つの思いとして、せっかく入った合唱団で、あいさつのできる子に育って欲しいという願いがありました。更に言うと、あいさつは、表現の基本の部分です。自分からあいさつできることが自分を出すことにつながます。そして、いい歌声へとつながっていくものだと思っています。
だから今まで、団員たちにはあいさつの大切さは話してきましたが、それを強く要求することなく、自然な形で、あいさつが日常のものとなるよう願いながら自分が実践して見せていたのです。
学級なら、こういうことで悩んだりしません。もっと強く要求していたでしょう。
しかし、自主的に入っている合唱団となると違います。別にあいさつしなくたって、歌だけ楽しむことはできます。
でも、それでは、僕自身、くっつりしません。
そんなことを考えていると、今日の朝練での話し合いを子ども達はどう受け取ったのか、知りたいと思いました。
そこで、長休み、団長・副団・書記を呼んで聞いてみました。本音を言って欲しいということで、言ってもらいました。
すると、どの子も、「当たり前のことを言っている」と言ってくれました。
何がいいのでしょう。教師を長年やっていると、だんだんわからなくなってしまう部分が多くなってきているように思います。
一番大切な事は、僕自身や子ども達が楽しいことです。
顔を見ても、あいさつもしないで、しら~っとしているのは、楽しくありません。
でも、あいさつをしないからと言って、ガミガミしかるのも楽しくありません。
行ったり来たりしながら、今の子ども達と一番気持ちよい部分を選んでいくのがいいのかもしれません。
今日は4年生の児童発表会!のはずでした [行事への取り組み]
今日は4年生の児童発表会!のはずでした。
しかし、中止になってしまいました。
台風のせいです。台風が接近したため、市内の児童発表会はすべて中止となりました。
今日を目指して今まで一生懸命練習してきたのに・・・
延期ではなく中止なのです。
子供達がかわいそうでなりませんでした。
そこで、2限目、急遽、うちの学校だけの児童発表会を行うことにしました。
市の児童発表会は、中止になりましたが、うちだけの児童発表会をします!!
そう宣言しました。そしてさらに、こう続けました。
ビデオを撮ります。そのビデオでみんなの最高の姿を残します。そしてそれをおうちの人にみてもらったり、校内放送で流したりします。
お客さんは、学校の先生、7人だけです。
子供達は、本番どおりに演技しました。
お客さんがいないのにもかかわらず、子供達は一生懸命でした。
すばらしい歌声でした。ソーランでは、腰を低く下ろし演技していました。
その姿を見ていると、目頭が熱くなってきました。
この姿をたくさんの人たちに見てもらえると、どんなに達成感があることでしょう。
最高の子供達の姿がそこにありました。
演技終了後、先生一人ひとりが、感想を言っていきました。
今まで練習をがんばったこと。
今までで最高の演技だったこと。
みんなが成長したこと。
ひとつになってがんばったこと。
一人ひとりの先生方の、ほめ言葉が講堂に響いていました。
僕は、感動したこと。そして、みんなが成長したことをほめました。
子供達、うれしそうに聞いていました。それがまた、切なかったです。
あるクラスの先生が、子供達に今日の感想を書いてもらっていました。その中から少し紹介します。
わたしは、本当に楽しみにしていました。でも台風のせいでできませんでした。
だけど、先生は
「うちの学校の4年生だけでもやるぞ」
と言ってくれたおかげで、うちの学校だけ児童発表会ができました。
見てくれた人たちは、1組から4組までの先生と大学の先生とT先生たちだけでした。
でも、自分の力と気持ちを全部出せました。
発表が終わったら、7人の先生が拍手をしてくれました。終わったら、僕は目的を達成できたと思いました。お客はいないけど、すっきりしました。でも中止になったのが、いやでした。
目標は、「みんなと心を一つにすること」でした。終わったあと、先生からもいろいろほめられて、なきそうでした。本当にがんばりました。
10月9日は児童発表会がありました。でも中止になってしまって、とても残念でした。わたしのお母さんも見に行くね。と言っていましたが、中止になったので、できませんでした。でも、とてもいいことがありました。先生たちが「感動した」といってくれたからです。そのときはすごくすごくうれしかったです。お客さんは7人しかいなかったけど、とても楽しかったです。
子供達の感想を読むと、本当に切なくなります。
でも、今ぼくにできることは、今日のビデオを編集して、きらきらした子供達の姿を残すことです。そしてたくさんの人たちに見てもらおうと思っています。
さあ、今からビデオ編集に入ります。
輝く子供達の姿を未来に残します。
今日は6年生の社会見学の引率で金沢に行きました [幸せに生きる]
今日は6年生の社会見学の引率で金沢に行きました。
僕自身、小学校の頃の社会見学を今でも覚えています。あの当時、金沢で一番大きいデパートの大和に行ったこと。そこでロケット鉛筆を買ったこと。仲の良い友だちと歩いたこと。なつかしい思い出です。
先生たちは、迷子になりはしないか、事故が起きやしないかと、ピリピリ大変ですが、子供達にとって、超お楽しみのビッグイベントです。教師の手を離れ、自分たちで金沢の街を散策できるなんて、最高でしょう。
バスを降り立ち、金沢城の石川門が子供達をむかえてくれました。
石川県に住んでいながら、城内に入ったのは、初めてのことです。広くてびっくりしました。
僕が担当するのは、東茶屋にある金銀箔工芸さくだという場所。金箔体験ができるのです。ネットで事前に調べると、場所が遠く、難しい場所にあるので、先に行って場所を確認しました。 iPhoneのナビのおかげで迷うことなくつきました。
でも、子供達、大変だったろうなあ。中には、反対方向に行ってしまい、遠回り位して着いたグループもありました。走ったのでしょう。汗をかいていました。
その工房では、子ども達、箸や小箱に金箔を貼る体験をしました。
比較的簡単な作業で、豪華な箸や小箱ができあがりました。作業も楽しくお土産にもなるし、社会見学ではオススメの場所だと思いました。
その後、21世紀美術館にて、来たグループにチケットを渡す係り。
有料のところを無料で見ることができるのです。
来たグループごとに安全や困ったことはないかを確認し、館内での注意事項を話します。その後、チケットを渡しました。
隣にも別の学校の先生が同じようなことをしていました。ここは、待っているだけなので、少々退屈な場所でした。
でも、平日なのに、たくさんの人たちが来ていました。金沢が観光都市だと実感しました。
その後は武家屋敷通りへ直行!!集合時間間近に、集合場所から遠いこの場所を選んだグループが多く、集合時間に間に合うように、何往復も走りました。
最後は、自分自身も集合時間に間に合うか危うくなり、集合場所である金沢城向かって高速ランニングでした。おかげで、いいトレーニングになりました。
今日は、本当によく歩き、走りました。子供達もたっぷり歩き回って、金沢の街を堪能したことでしょう。
こういうことがあとあとの思い出となって残っていくのでしょうね。
誰一人の迷子もでず、事故もなく、無事終わりました。
子供達の思い出作りのお手伝いができたようで、うれしいです。
4年生の児童発表会のプレ発表がありました [合唱]
月曜日の今日1限目に全校集会がありました。
なんとそこで、4年生の児童発表会のプレ発表がありました。
今年度から、対外的な発表会は、事前に集会で全校に披露しようということになったのです。趣旨は大賛成なのですが、連休明けの1限目は、最悪のコンディションです。
教師をやってる方ならわかると思いますが、月曜日の1限目は子ども達はぼんやりとし、授業になりにくい雰囲気です。
しかし、ここである程度のレベルの歌声が披露できれば、本番は大丈夫!!という気持ちで挑みました。
合唱団の朝練が終わり、職員朝礼のため、職員室に戻ると、4年生の先生がいません。
なんということでしょう。朝から子ども達を集め、声だしをさせているではありませんか。
職員朝礼が終わり、体育館に行くと、子ども達、もう月曜日の1限の子ども達の顔つきではありませんでした。
4年生の先生方が、子ども達をアップさせてくださいました。
そこから、全校が入場するまでの間、一度通して歌ってみました。するとどうでしょう。朝とは思えないほどのいい歌声を響かせました。本当に学年の先生方には感謝です。
さて、プレ発表は全校集会の最後です。
歌声は朝より落ちていました。
特にNコンの「ふるさと」の最後の山場では、エネルギー不足がよくわかりました。
しかし、月曜日の1限、ずっと待機して歌った歌声にしては、上出来でした。
帰ってくる子ども達をグッドマークで迎えました。
あとで何人もの先生から、きれいな歌声でしたね。って言われました。
合唱って不思議です。今の4年生には、そんなにきれいな声は要求していません。とにかく出すこと。そればかりです。
声をきれいにすることは、比較的簡単です。どんな声であっても、声を出すことの方が難しいと感じます。それには、子ども達に、やる気という温度が必要だからです。
そのやる気の温度が、だんだんと上がってきました。
明日、僕は6年生の社会見学の引率で、学校にいません。
そして、あさってが、児童発表会本番です。
どうなることでしょう。
ポイントは声です。どれだけ声が出るか。
きっと学年の先生方が、今上がった子ども達の温度をさげないようにやってくれると思います。
良い思い出を残してあげたいです。