夢の一夜!福井ソアーベ児童合唱団定期演奏会!第二部 [合唱]
第二部は、楽しみにしていた千秋次郎作曲、児童合唱とピアノのための組曲「福井わらべうた紀行」です。
この組曲は、1989年、ソアーベ合唱団のためにわざわざ作られたものだそうです。
昨年度、この中の数曲をクラスの子供達に教えました。老人介護施設で歌い、とても喜んでいただきました。歌いながら遊べるし、子供達もとても喜んでくれました。
本家本元のソアーベはどんなふうに歌うんだろう。とっても楽しみでした。
まず、衣装から参りました。
みんなかわいい浴衣姿で登場です。
そして坪口先生は、背中に「大入り」と「ひょっとこ」の絵の描かれたハッピ姿。
女先生は、赤いリボンを頭につけ、和服で登場です。
世界がガラリと変わりました。心がわくわくします。
最初の歌「ジャンケンじゃがいも」のジャンケンの第一声でまた、参りました。強弱の世界。予想を裏切る歌い方です。かっこいい。
そして続くさまざまなわらべ歌。
その前で遊ぶ子供達。
ジャンケンをしたり、かごめかごめをしたり、花いちもんめをしたり、お手玉遊びをしたり。
それは、さながら、良質な映画を見ているようでした。
ステージに、ほのぼのとした良き日本の姿がありました。
懐かしき子供達の世界がありました。
外国の人たちが見たら、さぞ喜ぶことでしょう。
あとで坪口先生はこうおっしゃっていました。
「この組曲は海外演奏にぴったりで、たくさんの方に喜んでいただいた。」って。納得しました。
作曲家の千秋先生がこの日いらしていました。そして舞台の上でこんなお話をされました。
「この曲はコーラスとピアノが対等なんです。」って。
それを聞いて、この曲をさりげなく弾かれていた女先生のすごさを改めて感じました。
だって、コーラスとピアノが自然に溶け合っていたのですから。
さりげなく自然に。
第二部では、日本の素晴らしさ。子どもの世界の楽しさ。そして曲の味付けの妙味を堪能させていただきました。
年齢というものには元来意味はない。
若い生活をしている者は若いし、老いた生活をしているものは老いている。
井上靖(作家)
坪口先生ご夫妻にぴったりの名言です。もちろん、坪口先生ご夫妻は、若い生活の方ですよ。(つづく)