脱線話し [学級]
昔、余裕のある時はよくやったものですが、今日、久々に脱線話をしました。ここ数年で久しぶりのことです。
読書感想文の指導をしているときのことです。「苦手な人?」って聞くと、ほとんどの子の手があがりました。
そこで、「先生にも苦手なものがあったんだよ。」って話になり、みんなで当てっこになりました。
僕は、納豆が大嫌いだったのです。初めて食べたのが、大学生の時。(この辺では、納豆ってあまり食事に出ませんでした。)下宿の食事で出されました。
見るからに恐ろしい物体に見えました。ねばねばの粒。異様な匂い。他の人と同じようにかき混ぜました。。おそるおそる口に入れました。次の瞬間、思わず口から出してしまいました。糸を引く納豆。「腐ってる。人間の食べるものか」って思いました。それ以来、一切口にしませんでした。
教師になり、なんと給食に納豆が出ました。
僕は子供の見ていぬ間に、そっとポケットにしまいました。しかし、それを目ざとく見ている子がいたのです。
「先生、納豆は?」と聞かれ、そ知らぬ顔。
「先生、ポケットの中見せて!!」って詰め寄られ、ばれてしまいました。
それ以来、何かあるごとに「納豆!!」「納豆!!」ってはやし立てられるようになりました。それほど、だ~~い嫌いだったのです。
しかし、今から10数年前、納豆が体にいいことをしり、薬だと思って食べてみることにしました。
一口目が勇気が要りました。しかし、意外と大丈夫。一口食べられた自分に感動しました。そしてその日は完食!!
次の日から、あえて、毎食食べました。するとどうでしょう。あんなに嫌いだった納豆が、おいしく感じられるようになってきたではありませんか。
今では、納豆をかけるのが当たり前。ご飯だけでなく、カレーやチャーハンの時にもかけて食べています。
そんな話を、子供達とワイワイ言いながら、話しました。子供達、目を皿のようにして聞いていました。
結局、「嫌いなものでも、やってみると意外と好きになってしまうこともあるんだよ」って落ちになるわけですが、子供達、こんな脱線話、大好きなんですね。
そう言えば、僕も子供の時は、先生の脱線話、大好きだったなあ。
ゆとりのない時代、こんな話をする余裕も少なくなりましたが、時々してあげたいです。こういう気持ちになれたのも、楽しそうに聞いてくれた子供達のおかげ。感謝です。