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音楽室をハイテク化! [合唱]

  音楽が専門でない僕。そんな僕が、合唱指導をできるようになったのは、いろんな人との出会い。そしてもう一つ、大きな支えがあります。それは、パソコン。パソコンというすばらしい道具のおかげで、僕の合唱指導は可能となりました。

 音楽室は僕の管理です。その音楽室をパソコンを中心にハイテク化しています。
今日は、そんなハイテク化された!?音楽室を紹介します。

●すべての教科書音楽が自由自在
 このパソコンは、ただのパソコンではありません。

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 この中には小学校1年生から6年生までのすべての教科書音楽(教材・観賞)が入っているのです。
 itunesで検索すれば、すぐに使いたい教材が出てきます。
また、ゆうめいどころの合唱曲やそのカラオケがたくさん入っています。


●プロジェクタでパソコン画面を大画面に
 これは、天井に備え付けたプロジェクタです。今年取り付けてもらいました。

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 スクリーンを下ろし、このリモコンをONするだけで畳4畳分ぐらいのスクリーン画面いっぱいにパソコンの画面を写せます。また音声もステレオ音で流れます。

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 このパソコンはDVD対応ですので、ちょっとした映画館のような気分で映像を見ることができます。全国レベルのすごい合唱団の映像を見ると、息をのむ迫力です。また、自分達の歌った姿も大画面で見て、振り返ったりします。
 最近は教科書教材のDVDがあります。それも活用できます。

●スコアメーカーが使えます
スコアメーカーでは、
高音だけ
低音だけ
伴奏だけ流す
テンポを変える
キーを変える
ある部分を繰り返す

などが自由自在にできます。
 それを活用すれば、誰でも、合唱指導が可能となります。
 スコアメーカー様様です。

●楽譜が大写しで見れます。
 スコアメーカーで作った楽譜が大画面で見れます。音を出している音譜が赤で示されるので、子供達は自然に楽譜と親しくなれます。

 また、画面を見ていれば歌詞カードがいりません。

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その他CDを流す
DVDをテレビで見るなどのことももちろんできます。

 また、音が響くと光るプラズマボールというグッズも黒板の上に備え付けてあります。「そこへ向かって声をとばそう~~!」です。

思わず引き込まれて魅入ってしまう プラズマボール CY3312

思わず引き込まれて魅入ってしまう プラズマボール CY3312

  • 出版社/メーカー: CAN YOU IMAGINE
  • メディア: おもちゃ&ホビー

 いかがでしたか?ハイテク化された音楽室。このすばらしい環境も、僕の音楽の授業や合唱団の活動を支えてくれています。

 考えると、本当にいい時代です。


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全国レベルの合唱団訪問・授業編2 [合唱]

6限目は6年生の授業でした。
まずは、今月の歌「いつだって!」の指導

6年生なのに、明るく響く大きな声でした。
普通6年生はあまり口をあけず、歌を歌わないというのが、僕の中の常識でした。
しかし、この学校はまったく違いました。

先生は5,6年の音楽を持っているそうです。
きちんと積み重ねていけば、
6年生だから歌わないではなく、
6年生だから歌うようになる。
という事実が目の前にありました。
きちんとした積み重ねが形になって現れていました。

姿勢の指導が、おもしろい。この合図でシャンとなっていました。
緩めてピン!

デクレッシェンドは、動作をまじえながら
「ソフトクリームのように切る」と教えていました。
すると、まさにソフトクリームの先っぽのようにうまく音をす~っと消して行きます。

アクセントも用語ともにその場所を教え、音楽をうまく味付けしていきます。

山場で声を伸ばすところは黒板の上においてある花を目標にし、声を飛ばすよう指示していました。

同じ部分を繰り返す時は、必ず新しいめあてを入れていました。例えば・・・
たてに口をあける。
歯を見せて歌う。

高音を響きのある声にするためにはこんな指示を
後ろから前へ声を出して。
手を頭の後ろから前へ出す動作をつけさせながら歌います。
また、わざとまったく逆の声も出させ、響きのある声を体感させます。

 こんなふうに、次々と新しいめあての繰り返しで、歌にどんどん強弱や声の響きなどがつき、味付けがなされていきます。

「あ~、聞いてワクワクする歌って、こんな風に作られていくんだなあ」と思いました。手際の良い料理人を見でいるようでした。


教科書の歌「星空はいつも」に入ります。

個人の作業
 さっき学習した、「ソフトクリームのように切ったらいいなあと思うところに印をつけましょう」という個人作業に入ります。学習がつながっています。

あえて、答えは先にいわず、まず隣同士答えあわせをさせます。
隣の子との交流が生まれます。

そして、歌いながら答えあわせ。

うまいなあと思いました。
個人→ペアと考えることで、考える作業が確実になります。同時に交流も生まれます。

ソフトクリームのように切る場所がわかったら、あえてそこを、わざと乱暴に歌わせます。
その後、ソフトクリームのように優しく切って歌わせます。

まったく逆のことをさせることで、繊細な表現が生まれていきます。

その後はグループ学習です。
四人一組になり、一人がリコーダー。3人が歌います。
それぞれ好きな場所で練習を始め。笛と歌を交代していきます。
子供達開放されたような楽しい雰囲気の元、いろんな場所で何度も歌が歌われます。

最後は、四人一組のグループ発表で終わります。

この時間も見事だなあと思いました。本当に普段の授業ですが、

全体・個人・グループの3つの活動が織り交ぜられています。

先生はどんな時間も、この3つを意識しているとのことでした。
全体指導は、一方的な指導なので、子供達は緊張感を持ちます。また、教師は教えた気になってしまいます。
個人やグループ活動を入れることで、子供達は開放される時間を持ちます。同時に練習や定着したかどうかの確かめもできます。

音楽の授業ですが、すべての教科に通じる大切な要素が含まれていると感じました。

先生は、まず授業が基本だとおっしゃいます。
その意味がよくわかりました。

こんなステキな授業をしているから、「もっと先生と歌いたい!!」って、合唱団にたくさんの子供達が入団してくるんだろうなあと思いました。

6年生の子供達。とにかく明るいステキな子供達でした。

つづく


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全国レベルの合唱団訪問・授業編1 [合唱]

  午後は、全国レベルの合唱団の学校を訪問しました。
この学校の歌声、東京のNHKホール全国コンクールの生で何度も聞きました。そのたびに、胸に熱いものがこみ上げてきました。

 指導者の先生、どんな指導をされているんだろう。昨年からの希望でしたが、とうとう実現しました。

 児童数約700名。大きな学校でした。
 校長室には、栄光の歴史を物語るNコンの楯が飾られていました。

 5,6限の音楽の授業と放課後の合唱団の指導(約1時間)を見せていただきました。

 本当に、感動的な学校訪問でした。「合唱っていいなあ」と叫びたくなるようなステキな体験でした。

 うまく記録をまとめれらるかわかりませんが、感じたことわかったことなどを中心にまとめていきます。


5限目は5年生の音楽の授業でした。
 とても静かで規律のある雰囲気でした。高学年の音楽の授業というとしらけた感じか、おふざけムードがあるものですが、そんなものはまったくありませんでした。

指導者の先生、常に笑顔でした。

最初に、忘れ物チェック。
笑顔で注意されていました。

黒板に歌詞カードが大きく貼ってありました。
初めての歌らしく、少しずつ歌っていきました。

歌ったフレーズは、歌詞を隠しもう一度歌う。
そして、次のフレーズに進み歌詞を見て歌う。
歌ったフレーズは、また歌詞を隠しもう一度歌う。
そうやって歌い進めていました。

その後、楽譜を配っていました。

座って楽譜を見ながら2回歌いました。
その後立って楽譜を見ずに歌います。(歌詞を忘れた子は座っていきました。)
再度、「今度は楽譜を見て歌って」と歌います。
そうやって、何度も歌う工夫をされていました。

その間、先生、一人一人の様子を見ています。
時々、子供達の所へ行き、笑顔で「大丈夫?」と問いかけます。
その子は、しっかりと歌いだします。

先生は常に笑顔です。

あとで聞いたことですが、
「注意する時は、笑顔」とおっしゃっていました。
伝わればいいのです。どうせなら、笑顔の方が、自分も相手も気持ちいいです。
でも僕はついついこわい顔で注意してしまいます。
真似したいなあと思いました。

三部で歌う部分の指導
 ソプラノ・メゾ・アルトと全部指導されました。
そこで、すごいと思ったのが、それぞれの音譜を掲示していたこと。
教科書だけですますのではなく、手書きの音譜をカードにし、黒板に掲示していました。

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音譜の色を変えています。、
ソプラノがピンク
メゾが黄色
アルトが青

その後、ピンクと黄色と青のカードを出してきました。
先生がピンクのカードを出すと、ソプラノを歌いだします。
黄色のカードを出すとメゾ。青のカードをではアルト。
こんな風にカードと音譜がリンクしているのです。
とってもわかりやすいです。

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 その後、四人一組でグループ活動が始まります。
 それぞれのグループが上の三種類のカードを持っています。
 一人がカードを出す先生役、残りの子が歌う。それを順番でやります。
グループ活動、活気付きます。みんな楽しそうです。何度も三つのパートを歌うことになります。
 先生は、いろんな班の歌声を聞いて回っています。

その後、四人一組ごとに出されたカードのパートを歌っていきます。
そして、3グループ(4人×3グループ=12人)でハモってみます。
うまくはもれたところ、そうでない所など様々でしたが、すごいことをやっています。

 この授業、子供達、「三部合唱に挑戦!」とめあてがはっきりしていました。
さらに、授業形態も 全体指導、グループ別と様々なバリエーションがあり、退屈しません。
 結果として、いろんなバリエーションと変化で、この三部のパートを何度も歌ったことになります。

 あとで先生に伺うと、授業や合唱指導すべてにわたって、全体・グループ・個人を意識されているそうです。

 授業の組み立てのすごさを感じました。

 そして、まるで子供達と関係がうまくいっている学担が指導しているような雰囲気の授業でした。(そんな雰囲気。子供達がよく歌い、スムーズによく動いていました)

 今日はここまで


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「学び合い」の授業参観記 その2 [授業]

 いろんな疑問に対して答えていただきました。

どんな授業でやっていますか?

国語・算数・社会・体育など、めあてがはっきりするような授業だとやりやすい。体育の場合、1時間目は指導。それ以後は学び合いということもある。


課題達成できない子が少なくなった場合、他の子はどうしますか。

できない子を誰かが教え、他の子は予習をしている。


みんなができることの「みんな」は、つらさを生まないか?

みんなができることは理想。この理想を掲げることは大切。ただしできなかったとしても、加点法での語りをしていくことが大切。例えば、今までできなかったけど、ここまでできるようになったよね、というように。


ほっといてくれ!という子がいたら、どうしますか。

 みんなに語りかける。「その子が学習に参加してくれるようになるには、どうしたらいいだろう・・・」と。
 実際に、そのような語りかけで、教室を飛び出してしまうような子が、学習に参加し、子供たち自らがその子のために学習会をするようなドラマが生まれた。

 その後の休み時間、子供たち何人かに、「学び合いについてどう思うか?」聞いて見ました。すると、僕が聞いた限り、先生の一斉指導的な授業より、学び合いの方がいいと答えていました。
 職場実習で来ていた卒業生も、小学校時代の「学び合い」はいい!と言っていました。

 ただ、いいとわかっても実際に踏みきるには勇気がいるかもしれません。それは、一見すると子供たちが立ち歩き、雑然とした雰囲気に見えるからです。それをよしとしない人にとっては、抵抗は大きいと思います。

 でも、根っこの考え
みんなができること
助け会うこと

(僕はそうとらえました)
を理解し、それを学級経営や授業にいかしていくことはとても大切なことのように思います。

 また、考えると自分自身もこの学び合いに近いことはやっていました。
それは、運動会での団演「花笠音頭」や「ソーラン節」での指導。あるいは、テスト直しでもそうです。

 この「学び合い」は指導場面や指導内容によっては、有効な方法になると思います。また、何よりも根っこの考えはとても大切だと思います。

 今回、お世話してくださったキッキョンさんには、心から感謝します。

 授業を見せてくだっさった6年生の先生、とても勉強熱心でした。
教室にある宿題を見て、「こんな方法もあるのか」と感心するキッキョンさんの姿。まるで先生同士も学び合いをしているような雰囲気でした。

江戸時代に黒船を見たような衝撃でした。

 明るい子供たちにもどうぞよろしくお伝えください。


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「学び合い」の授業参観記 その1 [授業]

  今日は出張。2つの学校を訪問させていただきました。
 面白すぎる一日でした。
 どう、面白いって?

  いずれも感動と発見がたくさんあった面白さです。

 今日は午前中訪問した学校のことをかいてみます。

 「学び合い」のクラスを訪問しました。
 僕自身、西川純先生の本をもとにやってみたのですが、どうもよくわかりませんでした。しかし実際の授業を見て、イメージがつかめました。

 百聞は一見にしかずです。それは、その名が示す通り、子供たち同士の学び合いの世界でした。

 なお、今から書くことは私ムッシュが独断と偏見で受け止めた記録であり、真の「学び合い」と違う可能性があることをご了承ください。

  6年生の国語の授業でした。まず先生が今日の課題を黒板に書きました。
 詳しい内容は省略しますが、このめあてを全員達成することが、本時の目標です。

 普通の国語の授業では、ともすると、めあてがはっきりしていない場合が多いものです。また、国語は明確なめあてをはっきりさせることも難しいものです。学び合いでは、めあてをはっきりさせる必要があるそうです。またそんな教科の方がやりやすいそうです。たとえば、算数や体育など。

 先生の役割は、全体を眺め、可視化することでした。可視化とは、よい動きをしている子をほめ、全体に広げることです。

 たとえば、子供たちがみつけためあてに達成しそうなことを板書していました。
 わかった子には、「ネームプレートを裏返しにするように」という指示もしていました。

また、つなげる役目もしていました。
「わかりません」といっている子には、誰か教えてあげてと声かけをしていました。
「わかった」という子には、自分の言葉で友達に説明するよう指示していました。 

 授業の先生以外に、学び合いを実践されているキッキョンさん(鉄人時代に出会った若いながらすごい実践者です)が解説についてくださいました。本当に感謝です。「授業を見ながら、質問できる」というすごいぜいたくな環境での参観でした。(本当にありがとうございました)そして、いろんな疑問が解けていきました。

「遊んでいる子が出たらどうするんですか。」という質問に対し、
「それで、結果は出るの?」と問うそうです。結果というのは、全員がめあてを達成できるかどうか?ということです。

「もし全員がめあてを達成する」ということができなかったらどうするんですか?という質問に対し、なぜできなかったか、みんなでその原因を考え、次につなげていくそうです。
 
この学び合いを
する際には、次のような語りが大切になってくるそうです。

みんなができるようになることが大切。そのためには、いろんな人がささえあい、助け合ってほしい。世の中はそうである。

「学び合い」の一番の根っこの考えはこれだ!と受けとりました。

 この学び合いの授業自体が、上のような考えで行われ、学級経営的なものも含んでいます。
 
 子供たちが自由に動く活動なので、最初は、クラスの膿みたいなものが出てくるそうです。時にはケンカになったり、問題が起きたり。長年、子供たちの中で蓄積された問題ってあります。でも課題達成のため、次第に様々な交流が生まれ、クラスの人間関係は良くなっていくそうです。

 特に6年生は女子の問題が難しいものです。この学び合いは、そんなグループが一目瞭然となります。しかし日々、学び合いをすることで、そのグループも、課題達成のため様々な交流のもとで、次第に全体に溶けこんでいくそうです。

 授業者の先生は、ここ数年6年生担任なのだそうですが、そういう女子の問題で悩んだことはないそうです。実際にそのクラスも、6年生なのに、とても明るい雰囲気でした。

 では、めあてが達成できたかどうかの確認はどうするのでしょう。いろんな方法があるそうです。

たとえば、小テストをする。
発言でやったり(となり同士で発言させ確認)
ノートを見て確認など・・・

今日は、くじ引きで選ばれた子を発言させていました。
また次の時間に見た算数の授業では、よく似た問題をさせ、ひとりひとり教師がチェックしていました。

「一回は人に聞いてもらった人?」と学び合いをした人の確認をしていました。

と、今日はここまで。


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