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Nコンに向けての今年の僕の夏のテーマ [合唱]

 Nコンに向けての夏休み練習が始まりました。
今日で3日目。
まだまだですが、少しずつ形になってきました。

今日は、校長先生がいません。
そこで、6年生に全面的に協力をお願いすることにしました。

 6年生、早めに来てくれます。そんな6年生に今日の練習メニューを言いました。
  彼女たちの活躍の場はグループ練習。
  全部で6グループに分けてあります。そこで、リーダーとして音のチェックをしてもらいます。特に重点的に見て欲しい部分を説明し、楽譜にフセンをはってもらいました。

 音楽室に向かうと、机・イス・パソコンなどいろんなものが既に準備をしてあります。ありがたいです。

 グループ練習では、パートごと、高音(2グループ)・中上音・中音・低音(2グループに)に分かれて練習します。

  一回歌うごとに、アドバイスタイム(約1分30秒)
 6年生、実にうまくアドバイスをしています。
 これを合計4回繰り返しました。
 うちは練習時間が短いので、スピードと密度の濃い練習が命です。このグループ練習、結構生き生きとやってくれます。

 その後、半分の人数で歌います。
 半分の子は聞き役です。

 歌ったあとはアドバイスタイム。
 これも表情や音程の違う箇所など、実によく意見を出してくれます。
 そして交代。アドバイスタイムを繰り返します。

 その後、修正部分の練習です。録音した前日の歌声を何度も聞き、チェックしてあります。その部分と、この日子供達から出た箇所を練習しました。

修正部分
 これはパートごとの練習となるので、例えば高音が歌うときは、他のパートは聞き役。音程が正しいかどうかの判定の仕事をしてもらいました。正しいと思ったら手を上げ、拍手する。拍手をされると歌った方もうれしそうです。
 これはいつもは校長先生のお仕事なのですが、子ども達に判定役をさせるのも良かったです。

 低音が主人公になる部分では、他のパートの人に向かって歌い、気持ちが伝わるかどうか、判断してもらいました。伝わらない場合は、どうしたら伝わるのか考えてもらいました。これも良かったです。みんなは一つのチーム。みんなで歌を作り上げていくんだって雰囲気が少しずつ出てきました。

 練習後は、残っている子供達に今日の練習法についての感想を聞きます。
「この練習は楽しかった。」とか
「この練習はあまり意味がないと思う。」とか。
 この感想を元に、子ども達の意見を取り入れ、次の練習を組み立てていきます。

 子供の力を借り、意見を取りいれ、子供同士で教えあうという形の練習。けっこう充実感がありました。これがいいのか悪いのかはわかりませんが、未来の僕の練習スタイルになりそうな予感があります。なぜなら、校長先生のフォローがいただけるのも、今年度いっぱいだからです。

 子ども達と一緒になってみんなで歌をつくりあげる。そんなスタイルを自分のものにしていきたいです。
 Nコンに向けての今年の僕の夏のテーマです。

 熱い夏の練習。始まったばかりです。

PS.最後に残った子供達とのお話タイムもとても楽しいです。練習の感想を聞く時間はごく一部で、その他は、雑談タイム。普段聞けないようないろんな話が飛び出て、びっくりしたり、大笑いしたり。


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音を修正する方法 [合唱]

  今日の合唱練習では自由曲の音を修正する練習をしました。微妙な音の狂いを発見し、正しくしていく作業です。
 校長先生の指導でとても参考になったことがありましたので、記録として残しておきます。

 まずおかしい音の一音だけ伸ばして歌わせます。
伸ばすことで、音がだんだんそろってきます。

 次にとなりの一音、その隣の一音と、一音ずつ加えて歌わせます。これでうまく行く場合があるのですが、音を加えていく事でくるいが出てくるばあいもあります。

 そんな場合は、一人一人、その部分を歌わせます。そして、
「ここの音が低い。」とか
「この音が高い」とか判定していき、歌いなおしをさせていきます。

 そしてもう一度全員で歌わせてみると、あらあら不思議、音が正確になっているではありませんか。

 この修正法、とても勉強になりました。
 全体指導+個別の指導です。

 でも一回できたからといって定着しているとは限りません。繰り返す必要があります。そこで、合唱指導のすごい先生におしえてもらった「定着を目指す言葉かけ」があります。

一回できたら、奇跡。
二回できたら、まぐれ。
でも三回できたら、本物だよ。

 子ども達はこの言葉かけで、やる気をもって三回チャレンジしようという気になります。三回という数字がいいのかもしれません。

 コンクールへ向けての合唱指導には、こういう修正作業が必要です。繰り返し繰り返してやっていきます。
 たとえこの日できたとしても、次の日になったら、元にもどってるってことがよくあります。積んでは崩しの世界です。

 こういう作業もいかに楽しくやっていくか、こちらの思案のしどころです。こればっかりじゃ嫌になってきますので、活動的な練習の間に挟みこんでいくとか。できたら、すごい!!っていう雰囲気でやってみるとか。
 
 この指導、合唱団の子供達だからできる指導かもしれません。

 でも、合唱以外で定着を目指していく学習でも参考になる部分があるのではないでしょうか。

 まず、細分化して、できることをやってみる。そしてそれを少しずつひろげていく。おかしくなったら、一人一人個別に見る。そして全体で行ってみる。
 一度できたら、三回繰り返してみる。
 翌日もう一度やってみる。

 算数や体育なんかでも使えそうな考えではないでしょうか。

  合唱指導、奥が深いです。


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2重のうれしい終業式 [合唱]

 昨日は終業式。一学期もおわりました。
おもしろかったのが、交流学級で音楽の授業に入っていた4年生の歌の発表。
  「いつだって!」若松歓 作詞・作曲。
 今年から教育芸術社発行の音楽の教科書に載った曲です。この曲を4年生に指導しました。その発表が終業式にあったのです。

 ほんのちょっぴりの指導でしたが、子供達きれいな声で歌ってくれました。とてもうれしかったので、アップします。(一題目は4年生が、2題目は全校で歌いました。)

 この子のたちの歌声、2重の意味でうれしい歌声でした。
 というのは、かつて2年前に受け持っていた子供達なのです。

 その当時は2年生でした。たくさんの歌を歌いました。その時の歌声もアップしてあります。下のリンクで聞けます。

 「世界が一つになるまで」「うたえバンバン」

 聞き比べばわかるのですが、歌声が大きく成長しています。2年間で子供ってこんなに成長するんですね。親バカになった気分でした。

 一学期が終わったのと、子供達の成長を感じたのとで、2重のうれしい終業式でした。


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3人のレンガ職人 [合唱]

合唱団の子供達に向けて書いた文章です。 

  さあ、いよいよ今日から、Nコンに向けての熱い練習が始まります。

 練習に入る前に一つ大切なお話をします。
 
 これから、音程を治したり、強弱をつけたり、表現をつけたりするために、同じ部分を何度も繰り返し練習することがあります。その繰り返しにより、無意識にそれらのことが自然にできるようになるまで練習をします。
 感動的な歌を歌うには、これらのことが無意識に自然にできることが大切なのです。

 大リーグのイチロー選手は、打球が来た時、ボールに合せて無意識にバットがふれるようになるまで、毎日ストレッチやバッティング練習など基本的なトレーニングを何時間もしていると言います。

  合唱も同じです。

 しかしそんな練習は、単純でつらいものです。「あ~またか。」「いつまで続くんだろうって。」

 でも、そんな練習をつらくないって人もいます。いや、そんな練習をもっとやりたいという人もいるのです。どんな人でしょう?その秘密が次のお話しです。

「3人のレンガ職人」

3人のレンガ職人がいました。
旅人が町を通りかかった時、レンガ職人に話しかけました。
一人目のレンガ職人に
「何をやってるんですか?」と聞くと
「みればわかるだろ、レンガを積んでいるんだ」
と答えました。

二人目のレンガ職人に
「何をやってるんですか?」と聞くと
「壁をつくってるんだ。1時間で5ドルももらえるんだぜ」
と答えました。

三人目のレンガ職人に
「何をやってるんですか?」と聞くと
「今つくっている壁は、素敵なお城の一部になるんだ。俺はそんな立派な建物の壁をまかされてつくっているんだ」
と答えたそうです。

 一人目は目の前の仕事をただ何も考えずにやっているだけ。
 二人目は、この仕事がお金になることを考えてやっています。
 三人目は、今やっていることが、すばらしいお城をつくることにつながっていると想像してやっています。

 どの人が一番楽しく仕事をしているか、わかりますね。

 ここで大切になってくるのが、想像力です。

 同じ事をしていても、考えずにやっている人と、やっていることの意味を想像しながらやっている人とでは大きな違いが出てきます。

 合唱練習も同じです。繰り返し練習をただ言われたとおりやるだけじゃ、疲れますよね。
 でも、この練習が大きな感動につながり、たくさんの人に喜んでもらえるんだって想像してやっていると、楽しくなってきます。
 
 こんなふうに、やっていることが何につながっているかってことを想像することで、練習もどんどん楽しくなり、集中したものとなります。
 
 練習をしている時は、ただやらされるだけでなく、どんどんやっていることの意味を想像するようにしてください。そのことが、あなたの心を成長させます。

 そして、それは合唱だけでなく、将来いろんなことに役に立っていくと思います。
 例えば、中学で部活に入った時。あるいは将来会社に入った時。

 さあ、いよいよ夏練開始です。今からの練習は、あなたの歌と心を成長させることにつながっています。みんなで成長していきましょう。

ps.このお話しは、私たちの仕事にも通じる話だと思います。どんなことでもその意味を考え想像することで、価値が違っていきます。このお話しは自分に言い聞かせる意味もあります。


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一日は一生の縮図なり [幸せに生きる]

 今日は朝から気分があまりよくありませんでした。
原因は、ありますが、ここでは書きません。
しかし、口からどんどんマイナス言葉が出てきます。
合唱団の指導では、マイナスばかりを指摘してしまいます。
こんな日もあるんですね。

一日を終えようとする今。
後悔の念にかられています。

でも、まずそんな自分を許してあげましょう。
今日は、とてもいい勉強ができたと思います。

 一日を一生の縮図と考えると、こんな人生は楽しいでしょうか。

いいえ!です。

  では、どうすればいいかが見えてきます。

 どんなことがあろうとも、受け入れていきましょう。
受け入れられなかったら、サラリと受け流していきましょう。
すると、それが広い心を生みます。

 さらに、常にプラスの言葉を発し、褒め言葉でいっぱいにすればいいのです。それが、自分や周りの人生を楽しくしていきます。

 なんのために生きているのでしょう。それは人生をたのしむため。
人間の口は、欠点を指摘し、嘆くためにあるのではなく、
人の長所を認め、勇気づけるためにあるのです。

 人生に山があれば、谷があるように、気分にも山と谷があるのです。
今が谷なら、あとは上がるだけです。

 どんな環境にあろうと、どんな事実が起ころうと、受け取るのは自分。自分の心が幸・不運を決めていくのです。
 ラッキーと考えていきましょう。

「一日は一生の縮図なり」
 出典:『真理は現実のただ中にあり』、森信三、

 僕の好きなことばです。こうやって、失敗の一日を体験することも大切です。そこからは大きな学びがあるからです。そして、次の人生(明日)に生かしていくことができます。

 この文が、何かのヒントになれば幸いです。


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