ズワイガニのフルコース [幸せに生きる]
ちょっと前のことになりますが、先週の土曜日、カニを食べました。
うちの町内のある親睦団体での食事会です。
本格的なカニ料理です。
この辺では、加賀市橋立港のカニがおいしいです。
特に解禁直後の今は食べごろです。
その中でもおいしいと評判の山本屋という料亭に行きました。
食べたのは、ズワイガニのフルコース。北陸を代表するおいしい蟹。福井県では越前蟹、山陰では松葉蟹とも呼ばれます。
店主が料理の前にそのカニを見せに来ました。
まだ生きていて、動いています。
その後、ゆでた直後も持ってきて見せてくれました。
カニの足に付いているのは、タグと言って、漁獲した漁港が明示されています。このタグは、カニの品質や本物だということを証明のようなものだそうです。
タグがついているカニは値段が高いとのこと。
食事は、香箱がにから始まり、カニの刺し身あり、ゆでガニあり、焼きガニあり、
あっそうそう、魚の焼いたのやお刺し身もあったなあ。
最後は、おじやでしめくくりです。
カニで満腹になるというとても贅沢な食事会でした。
食事をしながら、町の米もうまいんだ。って話になりました。
こちらでは蛍米というブランドのお米が作られています。確かにわが町の水はきれいです。おいしいお米だと思います。
こういうおいしいものが食べられる所に住んでいる幸せを改めて感じた夜でした。
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食べず嫌い [幸せに生きる]
特学の子って、食べ物の好き嫌いが激しい傾向があるような気がします。
今日の給食でも、シシャモが食べられないって、泣いている女の子がいました。
担任の女の先生は、根気強く食べるように指導していました。
シシャモを分解し、一番おいしい部分をとりわけ、「これだけ食べればいいよ」となりました。
おそるおそる口にした女の子。口の中に入れると、大丈夫だって顔をして食べてしまいました。
「シシャモが食べれたねえ。」と声をかける女の先生。
そんな光景を見ているうちに、僕の子ども時代のことがよみがえりました。
今は何でも食べる僕ですが、子供の時は食べ物の好き嫌いが激しい方でした。食べず嫌いでした。
ある日のことです。母が町から帰ってきて、そっと僕を寝室に呼びます。
母は大事そうに買い物袋を抱えています。
その袋からそっと取り出したのが、黄色い色をした数本のバナナでした。
今でこそ、お値段の優等生、バナナですが、僕の子ども時代は、めったに口にすることのない高級品でした。
当時は叔父や叔母も一緒に住んでいて、我が家は大家族でした。みんなで分けようものなら、あまり食べられません。母はそんなバナナを僕に食べさせたくて、誰もいない寝室にそっと呼んだのです。
母は僕のうれしい顔を期待していたのでしょう。
でも、その時の僕は、黄色い皮につつまれたバナナなんて、食べたことなんてありません。
いらない。と言いました。
でも、母は、「うまいから、食べや。」と言います。
いらない。
母は、自分がおいしそうに一口食べて見せます。
「あ~おいしい。食べや。」
いらない。
そんな繰り返しが続きました。
母は突然、そのバナナを僕の口に押し込んできました。
ビックリしながらも、食べてしまった僕。
泣きながら、こう言ったことを今でも覚えています。
「うま~~い」
僕が4つぐらいの時のことです。
今日の給食指導をみていて、そんなことを甘酸っぱい感情と共に思い出しました。
母は、高いお金を出して、僕にバナナを食べさせたかったのでしょう。
そんな母も、もういません。
年齢を重ねるごとに、僕の食わず嫌いの数は減っていきました。
そして、今では、嫌いなものはほとんどと言ってなくなりました。(お酒はダメですが)
食わず嫌いは、経験しないで嫌いだと決めつけている事です。でも食わず嫌いの数が減っていくと言うことは、自分の許容範囲がだんだん広がっていくことと似ています。
経験して、初めてそのすばらしさがわかるってことってあります。例えば、僕の場合、合唱や走ること、文章を毎日書くことなど。経験するまでは、僕には無理だって決め付けていました。
食わず嫌いが減っていったように、やらず嫌いも減っていきました。
今では、とりあえずなんでもやってみよう!と言う気持ちになりました。
それは考えると、食べず嫌いが多かったおかげかもしれません。やってみて(食べてみて)、初めてその素晴らしさ体験できたことって、何度もあるからです。
泣いていた女の子も、一つ自分を広げました。
食べず嫌いも、そんなにわるいことではないと思います。
自分の世界を広げていくチャンスをいっぱい持っているからです。
今日も素敵な歌声と空気!大好きな合唱団のコンサート [合唱]
今日は、合唱団員4名を連れて、僕の大好きな合唱団のコンサートを見に行きました。本番前の練習の時から見させていただきました。今日もたくさんの学びがありました。
まず指導の先生からの学びです。
セリフを言う時、目がおよいでいる子に対してこんな言葉かけをしていました。
遠くの○○を見て。
視線まで指導する点、さらにその指導も具体的です。
ある子どもが言ったマイナス言葉を、さりげなくプラスの方に持っていった点もすごいなあと思いました。
(具体的な言葉かけは忘れましたが、見事でした。)
「言葉を大切にすること」を繰り返していました。やはり最初に言葉ありきです。
自分のほっぺを手で持ち上げ、笑顔を作っている子がいました。
笑顔でない子のほっぺを隣の子がさりげなくサッと持ち上げている点も、素敵でした。団員同士の仲がよくないとできないことです。
発声では、お腹を意識させているのが、よくわかりました。自分でお腹を押さえながら歌っている子。お腹の前を手であおる様にして歌っている子。それぞれがそれぞれの工夫でお腹を意識していました。
そうやって「最後に伸ばす音には、気持ちを込めるよう」指導していました。
6年生の動きも見事でした。
先生は「体育館へ、各自の準備物を持って移動するように。」と言っただけなのに、リーダーの子は、大きな声で団員を並べ移動させます。
リーダーは、自分の頭で考え、先生の言葉以上のことを実行しています。自主性、積極性が育ています。
今日は、バザーでのコンサートでした。
最初、ざわついていました。ところが歌が始まると、どうでしょう。先ほどのざわつきは消え、歌の世界が生まれています。
隣で一緒に歌っている方もいました。知らず知らずのうちに僕は子供達の歌に合わせ体を揺らせ、指揮をしていました。
サウンドオブミュージック。素敵でした。振り付けは子供達が考えたといいます。
なんとセンスのいいかわいい踊りでしょう。
そして最後のいのちの歌では、また泣きそうになりました。
心が躍る歌声でした。歌ってすごいです。合唱ってすばらしいです。そんな思いでいっぱいになったコンサートでした。
一緒に行った団員達もたくさんのことを感じたようです。
百聞は一見にしかず、と言います。
この明るい歌声、明るい雰囲気。体で感じたことでしょう。
何度聞いても、また聞きたくなる歌声。そう、後味のいい料理を食べ、また食べにいきたいなあと思うような感覚に似ています。そんな点は、僕の大好きな福井ソアーベ児童合唱団と同じです。
僕の目指すものがそこにはありました。
今日も素敵な歌声と空気をありがとうございました。感謝します。
こども音楽コンクール中部日本決勝大会をインターネット観戦 [合唱]
今日は午前中合唱練習後、午後の平成23年度こども音楽コンクール中部日本決勝大会をインターネット観戦しました。
去年、僕達もここに出ました。急な階段状の観客席。見下ろされるようなステージに立った記憶があります。
しばらくの練習タイムの後、チャイムの音と共にそれぞれの学校の曲が、演奏されていきます。見ていて昨年の懐かしさがよみがえりました。
今年の出場校。練習を重ねただけあって、どの学校もていねいです。
ただ、インターネットだからか、声の質がよくわかります。
きれいな学校はきれいだし、逆に雑な部分も目立ちます。
このコンクールでは、別室で音声だけを聞いて審査が行われます。審査員は、この音声をシビアに聞いているんでしょうね。
コンクール、どの学校も熱意を感じました。
昨年は、たくさんの保護者の皆さんが応援に来てくださいました。電車に乗ってきたり、僕達のバスに一緒について来て下さり、休憩で止まるたびに、子供達の御世話をして下さった保護者もいました。そうそう、帰りのバスの中で食べるおにぎりの御世話もしてもらったなあ。本当に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
今日出演した合唱団の保護者のみなさんも、いろんな思いで子供達を見守ってきたのでしょうね。
いつも思うのですが、演奏は一瞬です。でもそれまでの過程には、たくさんの思いがつまっています。泣いたり笑ったり、くじけそうになったり、感動したり。子供達や先生の思い。そして周りで温かく見守るたくさんの人たちの思いがコンクール会場では見えるようです。
今までがんばってきた子供達、先生方、そして応援団のみなさんにエールを送ります。おつかれさまでした。
帰りはCBCの正面玄関のウルトラマンの前で、記念写真を撮ったのかな。
校長先生のハーモニー指導 終止形合唱 [合唱]
校長先生のハーモニー指導。ますます進化しております。
最近、終止形合唱という指導になりました。
それだけで短く完結しているハーモニー練習曲ということだそうです。
全部が和音になっています。
「これができるようになるとかなり強い。」とおっしゃいます。
高音 ソラソソソ
中音 ミファミレミ
低音 ドドドシド
順番に全員で歌わせます。
そして、あわせます。
初めてなのに、けっこう決まってます。
次はア~であわせます。
次はオで
次はイで。
次はエで。
次はウで
こんなふうに母音で歌わせます。
ここまでの指導の様子を音声でアップします。
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次はキーを高くして歌わせます。
音と音の隙間をあけないようにという指導がはいります。
最後は低い音で歌わせます。(地声に近い音で)
これが一番難しい。汚い地声になってしまいます。
きれいにしようとするとボリュームが落ちます。
いろんなパターンで、ハーモニー練習を積み重ね、体でつかんでいくといった感じの指導です。
ハーモニー感覚って、やればやるほど、身につくものだと子供達を見ていて思います。理屈じゃなくて、感覚でつかんでいく感じです。
少しずつ少しずつ、どんどん進化しています。
楽しみです。